業務災害に対する保険給付

業務災害に対する保険給付には、次の給付があります。

休業補償給付は、療養のため、会社を休む間の所得保障として休業の４日目から支給されるものです。

傷病補償年金は、療養のため、長期にわたり会社を休む間の所得保障として休業補償給付に代わって支給されるものです。

介護補償給付は、障害補償年金又は傷病保障年金の受給権者のうち、障害等級・傷病等級が１級の者及び２級の精神神経・胸腹部臓器の障害を有している者が、現在、常時又は随時介護を受けている場合に給付されるものです。

障害補償給付は、病気やケガが治ゆした時に障害が残った場合の補償として給付されるものです。

障害補償給付には、次の２つの給付があります。

 障害補償年金障害補償年金は、障害等級１級から７級までに該当する障害が残った場合に給付されるものです。
障害補償年金には、「前払一時金」の制度と「差額一時金」の制度があります。

 障害補償一時金
障害補償一時金は、障害等級８級から１４級までに該当する障害が残った場合に給付されるものです。

遺族補償給付は、傷病により死亡した場合に一定の遺族に対して給付されるものです。

遺族補償給付には、次の２つの給付があります。

 遺族補償年金
遺族補償年金には、「前払一時金」の制度があります。
 

 遺族補償一時金
遺族補償一時金は、遺族補償年金を受けることができる遺族が始めからいない場合又は遺   族補償年金の受給権者がすべて失権した場合にすでに支給された年金額が労働基準法の遺   族補償の額１０００日分との差額が残っている場合に給付されるものです。

葬祭料は死亡した労働者の葬祭を行う者に対して葬祭の費用として給付されるものです。

受給権者は、「実際に葬祭を行った者」です。

葬祭料の額は、次の額のうち、高い方の額となります。

1. ３１５０００円＋給付基礎日額の３０日分
2. 給付基礎日額の６０日分